2011年
8月
12日
金
美術館のカフェが賑わうとき
Jimdoのカフェの話しで思い出した。
わが町の図書館(延岡市)には談話室も、カフェもない。10年前、10何億?で作られた立派な建物であるが、開架閲覧室を兼ねた読書室とスタッフルーム,他分室等をもつが、一休みして、コーヒーでも呑みながら憩う場所は見当たらない。図書館を本を貸し出す場所の機能でしか考えなかったためだろうか、図書館は本を介在して、人々が集い交流する場所だから、もっと快適でもっと楽しい施設が必要なはずなのに。
当時の設計思想の未熟さが悔やまれる。
公共の美術館や博物館には大方,喫茶ルームが設置してある。簡単なメニュで提供されるが、その料金は高い!。いや、それが普通の価格かもしれないが、ぼくには高く感じる。ちょっとした喉の乾きや小腹を癒すのに、ここで提示される価格はレストラン並だ。ファミレスより高い?のでは。
太宰府にある九州国立博物館の某企画展では、たくさんの観客が、その手の喫茶ルームを素通りしていた。ぼくは自販機でお茶を買い、外のベンチで休息を取ったら、周りは同じような光景で驚いた。真向かいのベンチには品のいい老夫妻が、持参の弁当を開いていた。
おそらく、美術館や博物館の運営者は、我々は高尚な文化の担い手であって、飲食コーナー(別経営で、委託してるのか?)は関係ございませんと言いたいのか。きっと彼らには飲食は同等の「文化」であるとの認識が無いのだろう。
公共の美術館等は文化のサービス業なんだから、全ての従業員(ここでは公務員)が飲食や喫茶や休憩室の運営に関わって欲しい。ウエイターやウエイトレスになって、市民と触れ合いながら、コミュニケーションを学び、おいしくて安いメーニュを提供してくれれば、大歓迎だ。地域の情報や文化が根付く営みになる。
先日、渋谷のジュンク堂に寄って見た。立ち読みを自由にするため書架の端に椅子を設けているのは、良いサービスだなといつも感心する。
同フロアのコーナーにはカフェが設置してある。
でも、そのサービスは…、他と、美術館らと変わりない。
案の定、フロアのたくさんの客に比べ、そこだけは閑散としていた。
外国での旅先に寄る美術館にあるカフェの賑わいが羨ましい。